ものづくり科学(環境都市工学科)

ものづくり科学

環境都市工学科『 環 境 』改め『防ぐ?』

 

担当:奥村,荒木

授業目標:天から降ってくる雨は時として水害を引き起こし,都市の財産や人命を奪います.また,水が媒介する疫病や有害物質によって安全な生活が脅かされています.その一方,水の恵みは生き物にとって欠かすことは出来ません.われわれが暮らす都市や農村では水害を克服し,水を資源として活用するために,どのような仕組みを作り上げてきたのでしょう?今後,人以外の生物に配慮したまちづくり,農村づくりはできるのでしょうか?水の循環や水質,生き物のくらしを体験しながら学びましょう.

授業方法:水の循環や水辺の生き物の暮らしを通して,人を含む生き物にとっていかに水が重要であるかを知るためにプロジェクトWETのアクティビティをやりましょう.小中学生を対象としたプログラムでは君たちが先生や生徒になって水の大切さを教えます.また,日野川へ行って水生生物の暮らしを学び,われわれが利用してる水を科学的に水質を調べたりましょう.

ものづくり科学[環境] シラバス

項目

内容

実施場所

備考

1

プロジェクトWET@

班分け/アクティビティの説明(殺人鬼は誰だ)

F4教室

アクティビティの決定

2

プロジェクトWETA

アクティビティの準備

F4教室

はさみ,定規など

3

プロジェクトWETB

アクティビティの実施(バックトゥザフューチャー/自然が支配す!)

F4教室

 

4

プロジェクトWETC

アクティビティの実施(驚異の旅/傷つけられたカゲロウたち/選択と好み/水のインデックス)

F4教室

 

5

自然の再生@

メダカはなぜいなくなったのか?(ワークショップ)

F4教室

模造紙,ペン

6

自然の再生A

ホタルマップを作ろう!

B3階演習室

地図,模造紙,ペン

7

身近な水を調べる@

パックテストによる簡易水質検査

B3階演習室

パックテスト

8

身近な水を調べるA

簡易浄水器づくり

B3階演習室

ペットボトル,脱脂綿等

9

生物で環境を知る@

水生生物調査

日野川

雨天時順延(10回)

10

生物で環境を知るA

水質調査の結果分析

ものづくりアトリエ

 

11

ビオトープを作ろう@

身近な場所にビオトープをつくろう(環境DIG)

F4教室

 

12

ビオトープを作ろうA

発表/プレゼン

B3階演習室

プロジェクター

注意点

     日野川の調査では,サンダル,タオルを持ってきてください.

     身近な水辺について事前に調査しておきましょう.(7,11回)

 

 

 


前期ものづくり科学 

第1テーマ

日付(曜日)

項目

内容

実施(集合)場所

1

415日(金)

全体説明会

2

421日(木)

プロジェクトWET@

班分け/アクティビティの説明(殺人鬼は誰だ)

F4教室

3

422日(金)

プロジェクトWETA

アクティビティの準備(資料の配布)

F4教室

4

428日(木)

プロジェクトWETB

アクティビティの準備

B棟図書会議室

 

429日(金)

みどりの日

 

55日(木)

こどもの日

5

56日(金)

プロジェクトWETC

アクティビティの実施(驚異の旅/選択と好み/水のインデックス)

B棟図書会議室

6

512日(木)

自然の再生@

メダカはなぜいなくなったのか?(ワークショップ)

B棟図書会議室

7

513日(金)

自然の再生A

ホタルマップを作ろう!

B3階演習室

8

519日(木)

身近な水を調べる@

身近な水の採水方法等(日野川探検)

B棟図書会議室

9

520日(金)

生物で環境を知る@

水生生物演習

B3階演習室

10

526日(木)

生物で環境を知るA

水生生物調査

日野川

11

527日(金)

生物で環境を知るA

水生生物水質調査の結果分析・ビオトープの説明

ものづくりアトリエ

12

62日(木)

身近な水を調べるB

パックテストによる身近な水水質検査と災害時に役立つ簡易浄水器づくり

B棟図書会議室

13

63日(金)

ビオトープを作ろうA(環境DIG)

身近な場所にビオトープをつくろう

B棟図書会議室

 

69日(木)

授業アンケート(中間試験まとめ)

 


授業風景

プロジェクトWET

めだかはなぜいなくなったのか

ホタルマップをつくろう

身近な水の調査の仕方(日野川の白鬼女橋にて)

水生生物による水質調査

パックテストを用いた身近な水の水質調査

災害時にも役に立つ簡易浄水器作り

環境DIG(地図を使ったビオトープサイトの選定)

 


2005授業に関するアンケート(第1テーマ終了後)

 

    講義名: ものづくり科学「環境:防ぐ」    

    学籍番号:                   

    本 科:M E EI C B 学年: 2 3 4 5

 

 

この調査は,学生の皆さんが授業についてどのように考えているかを調査することにより,授業を改善しておくことを目的としたものです。

以下の設問について,該当するところに○印をつけてください。

強くそう思う

ややそう思う

あまり思わない

全く思わない

●この授業に対するあなたの取り組みについて

 

 

1.

私はこの授業の達成(到達)目標を理解していた

4

7

 

 

3.36

2.

私はこの授業の予習,復習を十分に行った

1

2

7

1

2.45

3.

私はこの授業に積極的に取り組んだ

5

5

1

 

3.36

●講義,実験・実習別の評価

 

講義(製図を含む)の場合(実験・実習の場合は記入不要)

4.

黒板,OHPなどは見やすかった

7

2

 

 

3.78

5.

演習問題や課題の量,内容は適切だった

5

4

 

 

3.56

6.

教員の説明は良く聞き取れた

6

3

 

 

3.67

7.

試験の内容,レベル(難易度)は適切である

 

 

 

 

 

実験・実習の場合(講義の場合は記入不要)

 

8.

実験の内容,レベル(難易度)は適切である

7

4

 

 

3.64

9.

指導書は役に立った

6

1

 

 

3.86

10.

安全性は確保されていた

8

1

2

 

3.55

●講義,実験・実習共通の評価

 

 

11.

内容に関心,興味をもった

7

4

 

 

3.64

12.

内容は理解できた

4

7

 

 

3.36

13.

内容はシラバスと一致していた

2

7

2

 

3.00

14.

教員の準備は良くなされていた

8

2

 

 

3.80

15.

教員は学生の理解度を把握していた

4

6

1

 

3.27

16.

教員は授業に熱心であると思った

8

3

 

 

3.73

17.

この授業には総合的に満足である

7

4

 

 

3.64

18.

この授業の目標を達成した

4

7

 

 

3.36

コメント:

学生の授業に対する取り組みとしては予習復習という観点からは満足できるものではなかった。F5クラスも含めて、実質的には自分の専門学科のガイダンスであり、受験時には明確でなかった学科のイメージを構築するプロセスの一助となるべきものである。今後の学習の中で、一般科目とくに科学に関する科目がどのように専門科目につながっていくかについての意識付けが出来たと考える。

10.の回答において意見が分かれた。女子学生にとってフィールドでの活動は危険を伴うものと認識されている。特に、河川という自然空間での活動についてそのように感じている。今後、降雨や気温の上昇が懸念され、屋外(校外)での安全には十分配慮して実施する必要がある。シラバス(ガイダンス時に配布したスケジュール)とは若干予定が異なった。パックテストの手配などに手間取りスケジュールの変更を余儀なくされたが当分このような状態で模索することになると考えられる。

希望を取った段階では、第一希望はわずか3名であった。その点を考慮すれば学生は十分にこの課題に満足できたと判断できる。

(文責奥村)

第1回目の感想  2005.6.15まとめの時間

クラス

No.

氏名

第一テーマ

F1

12

美穂

B3

ホタルについて今まで知らなかったことがいろいろ分かった。「川」についての学習は日野川に入って水生生物を調べるのが楽しかった。気持ち悪い生き物が一杯いて面白かった。パックテストは1番楽しかった。もうちょっといろんな色を見てみたいと思った。浄水器を作ってもっと本格的に浄水して水を飲んでみたいと思った。全体的に楽しく出来たのでよかった。

F1

15

嶋崎

朝巳

B3

日野川に入って水生生物を捕まえることがとても苦労した。ホタルマップを作ったときにホタルが好む場所を知ることが出来た。また、ビオトープを作る場所を考えることがとても難しく思った。なぜなら、その地形や環境状態を考える必要があるからです。パックテストではあんなに苦労して取った水が飲めないと診断されショックだった。浄水器を作るのは意外と簡単だった。ス性生物によって水の性質を知ることが出来るのはすごいと思った。

F1

35

松木

良憲

B3

水の大切さと水辺の環境のことです。たくさんの人が利用する水は清潔にしておくことが大切だと分かりました。コレラ菌などの病原菌が水を通してたくさんの人へ被害をもたらすことが分かりました。この水の清潔さを保つためにたくさんの種類の水関係者がいることも分かりました。水中生物が棲める環境の条件が分かりました。ビオトープには興味を持っていたので作ってみたいと思いました。

F2

26

谷口

惠梨

B3

「川」について特によく学んだ。福井県の川が結構きれいであることなんて知らなかったし、棲んでいる生物でこんなにも詳しく区分できるなんて知らなかった。授業にはあまり積極的に参加できなかったが、先生たちも親切で、授業内容も分かりやすかった。最後の方の授業でパックテスト等の水質検査はもともとそういうのが好きだったので、さらに興味を持った。

F2

32

藤田

崇史

B3

環境では特に水中の生物やビオトープに興味を持ちました。ビオトープに関しては、将来積極的につくりたちと思います。他にも僕の家は農家なのでメダカなどの専用水路を無理かもしれないけど祖父に頼んで作れたらなあとも思います。環境で学んだことはあまり大切じゃないものもありますがけっこう重要なこともありました。これからもその大切なことを忘れずに次のテーマでもがんばりたいです。

F3

14

斉藤

亨平

B3

水をきれいにする大切さ、水の大切さや水中生物について詳しく学びました。楽しかったことは日野川へ水中生物の採取へ行ったときです。それまでは屋内での活動が多く、環境らしいことをしていなかったからです。川の中へ裸足で入り、水中生物を捕らえるのは最初は嫌でしたが、やっているうちに楽しく思えてきました。辛かった事はまったくありませんでした。楽しく学べたので良かったです。環境都市工学科に入ってよかったと思います。

F3

21

須賀原

将太

B3

川の水質調査のやり方がわかりました。棲んでいる虫で川の水質を調べることや、薬品を使ってその川が飲んでも大丈夫なのか、水浴びをしても皮膚に影響がないかということを川に溶けている物質を調べる方法を学びました。始めのアクティビティは水について考え行動したのでとても楽しかったですが、水質調査の方は身体を動かして作業に取り組んだのでとても楽しかったです。水がどのようにして私たちに届くのか、水は私たちが浸かった後どのようにされるのかなどよく考えて生活していきたいです。

F3

31

土嶋

雄介

B3

水の大切さを学びました。水がないと人や生き物が生きて行けないことが分かりました。パックテストや水質調査をやったのでとても楽しかったです。水質を調査するにはいろいろな方法があることを知りました。このテーマでもっと水を大切にしようと思いました。

F4

7

加賀川

祥之

B3

水の循環について学んだ。川の中の生き物について学んだ。ビオトープについて学んだ。

F4

8

加藤

良平

B3

いろいろな面から水の衛生面を学んだ。最後にやったビオトープづくりは将来実現させたい。つらかったことは水の生き物を一匹も取れなかったこと。

F4

32

三澤

幸太郎

B3

水に棲む虫によって、水がきれいかどうかなど様々なことを学ぶことが出来たと思う。水に棲む虫を取るとき一匹も取れなかったのが残念だ。ビオトープはいつか作ってみたいと思った。