平成25年度奥村研究室(水環境)卒業研究・特別研究テーマ
No. 研究テーマ 内容
1 水辺の国勢調査データを利用した全国河川流域環境評価と保全 河川水辺の国勢調査のデータ(全国109河川)の底生無脊椎動物の定性定量データを用いて各河川の水質判定を行う。この結果を、調査地点後背地の植生分布データや人口、下水道整備状況をはじめとする社会的要因や森林・水田などの自然的要因との相関関係を明らかにし、河川環境の評価指標としての有用性を明らかにする。
2 人口減社会に向けた下水汚泥のバイオエネルギーとしての利活用に関する研究 下水汚泥の発酵・乾燥方式による固形燃料化技術が福井県で確立された。課題としては下水汚泥の確保であり、今後人口減社会に向けて汚泥の確保が困難となる。福井県では早期の下水道整備に向けて合併式浄化槽の普及が想定される。しかし、その維持管理には不明な点が多く、越前市では維持管理協会を組織して、水質検査や清掃の徹底を図ろうとしている。現在、浄化槽汚泥の処理は屎尿処理施設で行われているが、今後下水流入量の減少が想定される下水処理施設で行うなどの将来的な見通しとそのための課題の抽出を行う必要がある。本研究では、下水道整備の現状と将来予測、発生汚泥の有効利用の継続性を発酵・乾燥方式を例にとって明らかにしていく。
3 地方都市の浄化槽による個別汚水処理の維持管理に関する研究 今後福井県では早期の下水道整備に向けて合併式浄化槽の普及が想定される。しかし、その維持管理には不明な点が多く、越前市では維持管理協会を組織して、水質検査や清掃の徹底を図ろうとしている。そのためには、各個における維持管理の重要性の意識を高める必要があるとともに、協会としての事業の継続性を浄化槽の普及と合わせて検討する必要がある。また、浄化槽汚泥の処理を屎尿処理施設ではなく、今後下水流入量の減少が想定される下水処理施設で行うなどの将来的な具体策についても検討する。
4 おいしい水48の認定および水源の監視と保全活動に関する調査研究 地域の貴重な財産である湧水等の保全活動を推進するとともに、良質な水によって引き立つ地域の魅力を発信することを目的に、所要の基準に合致した湧水等を「ふくいのおいしい水」として認定しており、現在までに48箇所が認定されている。認定の対象となる湧水等とは、次に掲げる要件を全て満たすもので、認定の方法は現地および周辺の調査と所要の水質検査を実施し、専門家の意見を踏まえ認定された。
(1)県内に所在し、地下水が自噴もしくは動力等を用いて地表に出てきている状態のもの
(2)周辺環境の状態から良好な水質の維持が見込まれるもの
(3)来場者に対し飲用として自由に供されているもの      現在、これらの認定地について適切な保全活動が継続的に行われているものとそうでないものがあり、現地調査によって保全活動を評価する必要がある。また、水源監視やその後背地の森林の保全に関する仕組みを確立する方法について検討する。
5 御清水川のユスリカ対策と魚道設置に関する研究 御清水川のユスリカ発生抑制対策は、地域ぐるみの清掃活動という形式で継続的に実施されている。この河川の日野川合流地点には土砂の堆積により樹林化が促進されている。県の適切な伐採が行われているが、ワンド化したエリアは魚類の貴重な産卵、成長の場となっている。御清水川は魚の遡上が見られるが上流に魚が生息できる環境を整備する必要がある。それに先駆けて、流入部に魚道を設置した。その効果を現地調査によって検証する。
6 砂礫河原の再生とリバビズ大学設立に関する研究 「第4回そうだ!川へ行こう」のイベントを通じて「川を学ぶ、川で学ぶ」をテーマにリバビズ大学を設立する。福井県内のみならず、全国、世界に向けて川の魅力、川の情報を発信する。本県からは本校を始め、福井工大、福井大学、仁愛短期大学が参加予定である。本校は「水に関する環境教育」を中心に事業を展開する。