「リバビズ大学」開校趣意書
川への関心を高める目的でスタートした流域住民イベント「そうだ!川に行こう!」は、平成24年度に第4回が開催されました。回を重ねるごとにさまざまな角度から川への関心を高めるための思考を凝らした企画を展開したことで、多様な業種・団体・自治体との連携へと発展し、来場者も4,000名を超えるほどの注目度が高いイベントに発展しました。特に昨年からオープンした音楽とお酒で演出する「おしゃれなリ・BAR」は、地元飲食業やプロミュージシャンとの新たな連携で「本物」のおもてなしが提供できたことで、これまで川に来ることが少なかった若い世代(20〜30代前半)の来場数を増やすことに成功し、上品で癒しのある新たな日野川の景観を創出することができました。「そうだ!川に行こう!」は全国からの注目度が高く、各地から連携申請やノウハウを学びたいという申し出があるほどのイベントに成長しました。
来年度は「川に遊び学ぶ」をキーワードに、次世代を担う若者が川を舞台にした「持続可能な川のある社会づくり」を推進するための人材を育てる「リバビズ大学」の開校を進めています。この大学は、大学間の学生連携と三世代流域住民との交流を通じて、リバービジネスをイノベーションし、新たな職種・雇用の創出、定住化などを目指します。「リバビズ大学」は学校法人等ではなく、現在、「日野川に砂礫河原をとりもどす会(日野川流域交流会プロジェクト)」にも参画している福井工業高等専門学校、福井工業大学が準備会の中心となって、県内外(海外)を問わず、様々な大学に在籍する「川が好き!」な学生と有機的連携を行います。先ずは、川の指導者育成やサークル的な活動からスタートし、学生発イノベーションの具現化を目指します。
リバビズ発祥の「日野川」。新たな視点から、流域の環境保全、豊かな景観の創出、そして流域住民が元気になるような川のある社会づくり活動を展開していきたいと思っています。
今後は、開校に向けて準備を進めてまいりたいと思いますので、日野川流域交流会の皆様にはご理解とご協力をよろしくお願いいたします。