MathMLは, HTMLで文書を電子化したように, 数式を電子化するためのマークアップ言語です. MathMLの利用により, インターネット上で, 数式を, HTML文書のように, 公開したり, それを見たり, また, それを処理したりできるようになります.
MathMLには, プレゼンテーションマークアップとコンテントマークアップという2つの記述方法があり, 2つを混ぜて使うことも可能です. プレゼンテーションマークアップは, 数式をどのように書くのかを表現する記述法です. 一方, コンテントマークアップは, 数式にどのような意味があるのかを表現する記述法です. 例えば, というう数式がある場合に, プレゼンテーションマークアップでは, "という記号があり, 次にというう演算子があり, 最後にという記号がある"と表現し, コンテントマークアップでは, "とという変数があり, それらを足し合わせる"と表現すると考えて下さい.
MathMLは, それ単独で利用することもできますし, HTML文書内で数式を表現することもできます. このマニュアルはでは, HTML文書内で, プレゼンテーションマークアップを使って, 数式を表現する方法について説明していきます.