大雨(1980年)
東海地方東部から能登半島にかけて停滞していた梅雨前線が、次第に活発となり7月1日午後から雨を降らせ始めました。2日早朝には、九頭竜川流域の山間部で1時間に10mmを越す降雨が観測されました。また、今庄では2日午後5時に1時間に32mmの局地的な豪雨となりました。

 九頭竜川本川の中角地点において、警戒水位を突破し、8.96mの最高水位を記録しました。日野川の深谷地点では、警戒水位を越えて最高水位が6.96mを記録しました。九頭竜川本川下流布施田地点では、警戒水位下0.3mまで達しました。足羽川の幸橋地点では、警戒水位8.00mを突破し、9.86mの最高水位を記録しました。

 福井平野の下流の竹田川では、堤防を越水し、金津町営住宅が軒下まで浸水したのを始め、多くの家屋や田畑が浸水しました。一方上流では、勝山市の滝波川や宮前川、永平寺町の永平寺川、美山町の大谷川で激流が溢れ、道路や水田を流れました。福井市の市内低地では、浸水被害が発生しました。

被害状況
全壊流失・半壊家屋数
  21棟
床上浸水家屋数   624棟
床下浸水家屋数  2,356棟
農地および宅地等の浸水面積  3,756ha
金津町新富

竹田川の氾濫によって当り一帯が浸水しました。

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