昭和23年6月28日午後4時13分 (当時サマータイムで午後5時13分) 、福井平野を震源とするマグニチュード7.1の地震が発生しました。地震動は強烈で、震源近傍では住家の全壊率100%の集落が多数出現し、3年前の福井空襲から復興途上にあった福井市でも全壊率は80%を超えるほどで、内陸で発生し都市を直撃しました。
福井地震は被害が集中的に発生する都市直下型地震*で、住家の全壊は34,000棟を超えました。地震の直後から火災が多発し、福井市での2,407棟を含む4,100棟以上が焼失し、被害を拡大させました。人的被害では死者3,769人に及び、震度7(激震)を創設するきっかけとなった地震動です。
さらに、戦時下及びGHQ軍政下という社会状況で、昭和20年の福井空襲、昭和23年6月の福井地震、同7月の豪雨水害と、復興途上や被災直後に災害が引き続き発生し被害を拡大させるという複合災害も発生しました。
*都市直下型地震とは内陸部にある活断層で発生する震源の浅い地震です。