福井工業高等専門学校 環境都市工学科 辻野研究室
Fukui National College of Technology Department of Civil Engineering Tsujino Lab.

 Tsujino Lab.          Geomatics Lab.

 Lab.

森林 地球 辻野研究室では,リモートセンシングデータを利用して,防災(とくに土砂災害)に関する研究を行っています.

日本は,急峻な山地に風化土が数多く存在するため,毎年,地震や集中豪雨の度に土砂災害が数多く発生しています.
これらの土砂災害は,人間が住んでいないような山間部で生じる場合もありますが,ときには道路を寸断したり,橋を流したり,人家を壊したりして貴重な生命や財産に甚大な被害をもたらします.
トータルステーション 被災箇所の把握は,数が少ない場合には,現地踏査により調査がされますが,広域にたくさんの斜面が滑った場合には,航空写真やヘリコプターからのVTR撮影などが利用されています.
このとき,航空写真は何千枚というオーダーで撮影されます.
写真を判読して,どこに災害が生じたかを調べるには,たくさんの時間と手間がかかります.
そこで,人工衛星データによって観測されている画像を利用して,早く正確に被災箇所を見つける手法の開発が必要になってきます.

最近は,解像度が1m以下の高分解能衛星画像が利用できるようになりました.
解像度とは,画像を拡大したときの格子サイズのことで,地上での長さを意味します.
つまり,1m四方以上のもの(例えば自動車など)であれば,宇宙から見えるということです.
このようなデータを利用して,土砂災害の発生箇所を早く正確に,自動的に見つける方法を検討しています.

災害箇所を見つけることも重要ですが,今後の対策に利用できなければなりません.
日本の場合,都市は詳細なディジタル地図が整備されていますが,山間部には粗いデータしかありません.
また,土砂災害と関連のありそうな地質や地形のデータも粗いデータしか整備されていません.

そこで,森林に関するデータベースを利用して斜面崩壊の特性分析を行い,土砂災害対策支援のための地理情報システム(GIS)を構築しています.

現在は,UAV(Unmanned Aerial Vehicle)を用いた現地調査,ビデオカメラを用いた斜面崩壊の検知,InSARによるDEM生成等に関する研究を行っています。






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