Fire Damage 3

 

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火災による森林機能の低下過程の把握に関する研究

     A fire damage monioring using remote sensing data

 

現地調査から

見た被災域の特徴

現地調査は,これまでに2つの段階に分けて数度実施した.第1段階は概要を知るための予備調査であって,記録収集に徹した.第2段階は教師データの作成を目的とした調査であって,焼失程度(被災レベル)の異なる4地点(site 1からsite 4として記述する)の被覆状態を細かく拾い上げた.

 

衛星画像の解析に先立って,現地の表層地質・土壌・地形・植生と被災域との関係を分析したが,際立った特徴を見出すことは出来なかった.

 

下図はGT各地点のACNDVI/σ0の関係を示したものである.樹冠投影面積(Arboresous Cover, AC)が小さくなるに従って,NDVIおよびσ0に小さくなる傾向がある.NDVIが負をとることは,植生が希少(LAIがほぼ0)と判断できる.既往のERS-2を用いた研究成果で,森林の焼失前および後のσ0がそれぞれ,-6.5dBおよび-9.1dBであったことと同図に示された結果はほぼ等しい.紙面では図を割愛したが,熱赤外バンド(Band 6)についてはACの増加に従って,NDVIの場合とは逆の相関が確認された.

 

Relationship between AC and NDVI/BS

 

被災レベルの

設定

本研究ではサマラコーンらの燃焼程度を参考に,以下の被災(焼失)レベルを定めた.

 

a) 被災レベルI(激:樹冠火):地表面には草木(下草)が存在せず,かつ,樹木の葉がその大きさを問わず完全に焼失し,地表には黒焦げの立ち木が散在している状態(site 1およびsite 2に相当する)

 

b) 被災レベルII(中:樹幹火):地表面には草木(下草)が存在せず,かつ,立ち木(の頂部)に若干の緑が残っている状態(site 34)に相当する)

 

c) 被災レベルIII(微:地表火):地表面には草木(下草)が存在しないが,立ち木のほとんどが残っている状態(site 4に相当する)

 

 

 

 

 

 


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